Title：電動車椅子を対象にする知的運転支援システムの試み　
Resume：
　足腰の弱い高齢者や、下肢不便な障害者などが電動車椅子を移動手段として利用 する事は多い。しかし、電動車椅子利用の増加に伴い、自動車椅子に関連する交 通事故も増加している。利用者のうち、免許取得経験のない者の割合は49％であ る。このような非熟練者の運転を支援するシステムが必要である。
　従来の運転支援システムでは、現在状態から目標達成までのルートを算出し、そ のルートに沿った支援指令を出し続ける。このような支援方式では、操作者の意 思が無視されて、操作の自由度が低い。操作者と支援システムの意見が違う時、 支援システムの指令は逆に操作者に心理的な負担になる。
　以上のような運転者の意思を尊重した、人間と支援システムとの協調型の運転方 式を目指す支援システムを提案する。
　具体的な例として、広い道で操作者に運転の自由を与え、障害物とぶつからな い、およびおおよそ目標へ進んでいればよい。狭い道に変えると、少しの操作ミ スでも安全性に関わるので、絞ったルートしか走らせない。